液晶漏れ！？その正体を徹底解剖！！ ~原因・解決策などご紹介！~

今月iPhone6sPlasのある症状の修理を行わせていただきました。

皆さんはサムネイルに貼ってある右上の黒い斑点って見たことありますか。

こちらは「液晶漏れ」という液晶パネル内部の液体が漏れ出す現象を指しており、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この問題は、端末(iPhoneやAndroidなど)の画面にシミや変色を引き起こし、視認性を損なうだけでなくデバイスの性能にも悪影響を及ぼすことがあります。

液晶漏れには黒い斑点のタイプと緑の線が入るタイプがございます。

どちらも放置しておくと、最悪画面が侵食されそのまま映らなくなってしまうケースもあるため、ユーザーにとって非常に厄介な問題であり早急な対処が求められます。

今回は、

1.液晶の構造

2.どのような原因で起こるのか

3.陥った場合の対処法について

などをiPhoneを例に詳しく紹介をしていきますので、この情報が皆様のお役に立てれば幸いです。

1.液晶の構造

iPhoneの液晶構造は、主にディスプレイパネル、タッチセンサー、保護ガラスから成り立っています。

これらの要素が組み合わさって、ユーザーに視覚的な体験と操作性を提供しています。

①ディスプレイパネル
iPhoneのディスプレイは、主に液晶ディスプレイ（LCD）または有機ELディスプレイ（OLED）が使用されています。
OLEDディスプレイは、各ピクセルが独立して光を発するためより鮮やかな色彩と高いコントラスト比を提供します。
特に、黒が深く表現されコントラストが際立つため、最近のモデルでは主にOLEDが採用されています。

②タッチセンサー
タッチセンサーは、ユーザーの指の動きを感知しタッチ操作を可能にします。
iPhoneの画面は、静電容量式タッチセンサーを採用しており指先の静電気を感知することでタッチの位置を認識します。
この技術により、滑らかな操作感が実現されておりピンチインやピンチアウトなどのマルチタッチ操作も可能です。

③保護ガラス
iPhoneの画面は、強化ガラスで保護されています。
特に「Ceramic Shield」という技術が採用されたモデルでは、耐衝撃性が向上し落下時の破損リスクが低減されています。
この保護ガラスは、傷や汚れにも強く日常使用において高い耐久性を発揮します。

つまり、液晶漏れとはこのディスプレイパネルの不具合で起こってしまう症状なのです。

2.どのような原因で起こるのか

ここでは、どのような原因で液晶漏れが起こってしまうのかを項目に分けて説明していきます。

① 物理的衝撃
iPhoneが落下したり強い圧力がかかることは液晶漏れの最も一般的な原因の一つです。
特に、画面の角や端部は衝撃に弱く、れらの部分が破損すると内部の液晶が漏れ出すことがあります。
例えば、ポケットから落ちた際やテーブルの上で強く押された場合に、液晶パネルが破損しやすいです。

② 温度変化
iPhoneは、極端な温度にさらされると内部の部品が熱膨張や収縮を引き起こします。
この温度変化が液晶パネルに影響を与え、接続部分や液晶自体にダメージを与える可能性があります。
特に、直射日光の下に放置したり、寒冷地で長時間使用した場合にリスクが高まります。

③水の侵入
水の侵入も液晶漏れの大きな原因です。
iPhoneが水に濡れたり、湿気の多い環境に長時間置かれると内部に水分が侵入することがあります。
これにより、液晶パネルが短絡を起こしたり腐食が進行したりすることで液晶漏れが発生します。
防水機能があるスマホでも、完全に水を防げるわけではないため注意が必要です。

④製造不良
液晶パネルが初期不良の場合、使用中に自然に液晶漏れが発生することがあります。
製造工程でのミスや品質管理の不備が原因となることがあり、特に新しいモデルや大量生産されたデバイスにおいてはこうした問題が発生する可能性があります。

⑤ 経年劣化
iPhoneは使用しているうちに、内部の部品が徐々に劣化していきます。
特に液晶パネルは、長時間の使用に伴い物理的な疲労や温度変化の影響を受けやすくなります。
この劣化が進行すると、液晶漏れが発生することがあります。
使用期間の長いiPhoneでは特に注意が必要です

3.陥った場合の対処法について

液晶漏れが発生した場合、その対処方法を知っておくことは非常に重要です。

ここでは液晶漏れが起こった際の具体的な対処方法を詳しく説明します。

①状況の確認
まず最初に液晶漏れの状況を確認しましょう。
漏れの程度や範囲、画面の表示状態を観察します。
液晶漏れが軽微な場合、画面の一部にのみ影響があることが多いのであまり問題はございませんが、広範囲にわたる場合や液晶の状態が悪化している場合は早急な対処が必要です。

②デバイスの使用を中止する
液晶漏れが確認されたら、まずスiPhoneの使用を中止します。
特にタッチ操作やアプリの使用は避けるべきです。
液晶漏れが進行すると、内部回路に影響を及ぼしさらなる故障を引き起こす可能性があるためデバイスを即座に使用しないことが重要です。

③電源を切る
次に、iPhoneの電源を切ります。
これにより、液晶漏れが内部の電子部品に与える影響を最小限に抑えることができます。
電源を切ることで、短絡のリスクを減少させさらなる損傷を防ぐことができます。

④専門の修理業者に相談する
液晶漏れが発生した場合、自己修理を試みることは避けるべきです。
特に、液晶パネルの交換や修理は専門的な知識と技術が必要です。
そのため、信頼できる修理業者に相談することが最善の策です。
修理業者は、液晶漏れの原因を特定し適切な修理手続きを行ってくれます。

⑤保証や保険の確認
iPhoneに保証や保険が適用される場合はそれを確認しましょう。
購入時に付帯している保証やスマホ保険に加入している場合、液晶漏れの修理費用がカバーされることがあります。
保証書や保険証書を確認し必要に応じて手続きを行います。

⑥データのバックアップ
液晶漏れの修理を行う前にデータのバックアップを取ることをお勧めします。
デバイスが正常に動作しない場合、データが失われるリスクがあるため重要なデータは外部ストレージやクラウドサービスに保存しておくと安心です。
特に写真や連絡先、アプリのデータは事前にバックアップしておくと良いでしょう。

⑦修理後の確認
修理が完了したらデバイスを受け取る際に、修理内容と状態を確認します。
液晶パネルの交換や修理が適切に行われているか、タッチ操作や表示に問題がないかをチェックします。
また、修理後には必ず動作確認を行い、正常に機能していることを確認することが大切です。

⑧予防策を考える
液晶漏れが発生した場合の対処法を知ることは重要ですが、今後の予防策も考えておくべきです。
iPhoneを落下させないために、耐衝撃性のケースを使用したり液晶保護フィルムを貼ることが効果的です。
また、高温や低温の環境にiPhoneを長時間放置しないよう注意することも大切です。
さらに、湿気の多い場所を避けることや、水に濡れないよう気をつけることも、液晶漏れを防ぐための重要なポイントです。

まとめ

今回は液晶漏れについてご紹介していきました。

液晶漏れが発生しないよう予防していくことがとても大切になってきますので、お使いの端末は丁寧に扱うようにしましょう

（こうは言っていますが、私も雑に扱っちゃうことあります...）

これで、少しでも液晶漏れで困っている方の助けになれば幸いです。

また、当店でも液晶漏れはもちろん前の記事にも挙げたリンゴループが発生する端末の修理なども行なっているので、もしお使いの端末に何か不具合がある場合は是非当店へお越しいただいてご相談ください。

スタッフ一同心よりご来店お待ちしております！

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スマホクリニック湘南台店

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